ケアンズとその周辺
ケアンズ
(Cairns)クイーンズランド州北部、珊瑚海に臨む人口12万人ほどの町です。日本からのフライト時間が最も短く行けるオーストラリアで、グレート・バリア・リーフや熱帯雨林観光の拠点となっています。
町自体はこじんまりとして、のんびりしたところですが、観光案内所が多く、まさにリゾートへの出発点といった感じです。港からはグレート・バリア・リーフ各地へのフェリーが発着します。
ケアンズの地図 ： ケアンズ市内と周辺の地図があります。
エスプラネード
(Esplanade)市街の東、海岸沿いのメインストリートで、道路沿いには芝生が整備され、カフェやレストランが並びます。
南の端のフェリー乗り場の近くに、再開発の一環として干潟を模した形で作られた人工海水浴場「スイミング・ラグーン(Swimming Lagoon)」が2003年にオープンしました。
ジャプカイ・アボリジナル文化パーク
(Tjapukai Aboriginal Cultural Park)市街の北西10kmにある、先住民アボリジニの一種族であるジャブカイ族の文化を紹介するテーマパークです。
歴史や文化の展示や、ダンスの実演などがあります。ブーメラン投げや民族楽器演奏に挑戦することもできます。
キュランダへ行くスカイレールのカラボニカ駅が近くにあります。
キュランダ
(Kuranda)ケアンズの北西20kmの内陸にある小さな村です。世界遺産の熱帯雨林に囲まれ、自然をテーマにしたスポットがいくつもあります。
ケアンズからの道中も熱帯雨林を眺めるチャンスがあります。民芸品を売るマーケットが名物になっています。
キュランダ村内の地図 ： 「キュランダの達人」さんのサイトの中にある地図です。
クイーンズランドの湿潤熱帯地域
(Wet Tropics of Queensland) (世界遺産）ケアンズを中心に、250km北のクックタウンから250km南のタウンズビルの間の約90万haの熱帯雨林が世界遺産となっています。
1億数千万年前に形成されたとされる太古の森で、世界ではすでに化石となっている植物も、ここでは実際に生育している種もあります。
キュランダ周辺やデインツリー国立公園などはケアンズから手軽に行ける森です。
スカイレール
(Skyrail)ケアンズ北西郊のジャブカイ・アボリジナル文化パークそばのカラボニカ駅(Caravonica Terminal)を起点にキュランダまで7.5kmを結ぶロープウェーです。
世界遺産の熱帯雨林を上空から眺めることができます。
途中のレッドピーク(Red Peak)駅では熱帯雨林のガイドツアー、バロン滝(Barron Falls)駅では滝の見物で途中下車ができます。
途中下車しての所要時間は90分です。
グレートフォールズ公園ラフティング
キュランダ観光列車
(Kuranda Scenic Railway)ケアンズ市街から熱帯雨林を通って、キュランダまで走るレトロな観光列車です。
森の中をゆっくりと走り、バロン滝が見えるポイントでは途中下車して見物があり所要時間は90分です。
ケアンズ発は午前2本、キュランダ発は午後2本です。鉄道路線は100年前に鉱山開発で敷設されたものです。
ヘリテージ・マーケット
(Heritage Market)キュランダ村の一角にある観光名所になっているマーケットです。
毎日開かれ、木や石で作った工芸品や、蜂蜜、コーヒー豆などが並んでいます。
敷地内には、コアラやカンガルーなどの動物が放し飼いになっているミニ動物園「キュランダ・コアラ・ガーデン(Kuranda Koala Garden)」、1500種の蝶の保護区「バタフライ・サンクチュアリ(Butterfly Sanctuary)」、カラフルな鳥が見られる「バード・ワールド(Bird World)」があります。
レインフォレステーション
(Rainforestation)キュランダ東郊の熱帯雨林の中にあるテーマ・パークです。
熱帯雨林の中を水陸両用車「アーミーダック」で駆け巡る探検、アボリジニの文化体験、コアラを抱いて写真が撮れるワイルドライフ・パークがあります。
ケアンズ近郊各地
パーム・コーブ
(Palm Cove)ケアンズ北北西20km、トリニティ湾(Trinity Bay)に臨む静かなビーチ・リゾートです。
「ヤシの入り江」の名の通り、ビーチ沿いにヤシの木の並木道があります。
近くにはコアラやカンガルーがいる「ケアンズ熱帯動物園(Cairns Tropical Zoo)」があります。
ポート・ダグラス
(Port Douglas)ケアンズ北西55kmにある港町です。
ケアンズに人気は奪われていますがグレート・バリア・リーフや熱帯雨林観光の拠点で、高級リゾートホテルやゴルフ場、ショッピング・エリアなどもあるリゾート地です。
町の南東には6kmに及ぶ美しい「4マイルビーチ(Four Mile Beach)」があります。
レインフォレスト・ハビタット
(Rainforest Habitat)ポート・ダグラスの南6kmにある動物園です。
熱帯雨林や湿原、草原などを再現した園内は鳥が飛び交い、カンガルーやコアラやワラビー、ワニなどにも出会えます。
森の中で鳥たちとともに朝食を楽しめる「Breakfast with the Birds」が人気のアトラクションです。
デインツリー国立公園
(Daintree National Park) (世界遺産）ポートダクラスの西10kmから北西に広がる広大な世界遺産の熱帯雨林の国立公園です。
ポートダクラスから最も近い「モスマン渓谷(Mossman Gorge)」がポピュラーなスポットで、熱帯雨林の中を清流が流れ、泳ぐことができます。
ジャングルのトレッキングや、マングローブが繁る川のリバー・クルーズなどを楽しむことができます。
登山に工夫レスキュー図8を使用する方法
アサートン高原
(Atherton Tablelands)ケアンズ南西50kmにある高原です。
かつて火山活動でできた高地で、湖や滝、森など変化に富んだ自然風景が広がっています。
カンガルーやワラビーの他、絶滅に瀕するカモノハシも生息し、カーテンフィグツリーという珍しいイチジクの木も見られます。
森の中の夢の城というテーマパーク「パロネラ・パーク(Paronella Park)」は、アニメ「天空の城ラピュタ」に似ているということで人気が出ています。
グレート・バリア・リーフ
グレート・バリア・リーフ
(Great Barrier Reef) (世界遺産）クイーンズランド州の北東沖に約2000km以上にわたって3000近い珊瑚礁が連なる地形です。
200万年ほどかかって形成されたといわれ、350種のサンゴの他、多くの海洋生物が周辺に生息します。島は600ほどありますが、自然保護のためにリゾート地になっている島は20ほどに限られます。
ダイビングやフィッシングなどのマリンスポーツ、のんびりとしたリゾートなどいろいろな楽しみ方ができます。
主なリゾート島のアクセス拠点は、ケアンズの他に、タウンズビル(Townsville/ケアンズ南南東300km)、ロックハンプトン(Rockhampton/タウンズビル南東600km)などです。
ケアンズ周辺とグレート・バリア・リーフ北部
グリーン島
(Green Island) (世界遺産）ケアンズに最も近い、北東25kmにある島です。
わずか13haの小島で、30分ほどで一周できます。
島全体が珊瑚だけでできている珍しい島で、緑の森に覆われ、海岸は白いサンゴの砂浜になっていおり、国立公園になっています。
桟橋にはガラス越しに水中が見える「海中観察館」があり、船の底がガラスになっているグラス・ボートも出ています。
ケアンズから高速艇で45分、日帰りツアーも可能ですが、環境保全に配慮したホテルもあります。
フィッツロイ島
(Fitzroy Island) (世界遺産）ケアンズ東30kmにある島で、本土からは6kmしか離れていません。
東西2km、南北3kmの山がちな島で最高点は標高269m、島全体が熱帯雨林に覆われています。
西岸にダイビングスポットがあり、森の中でバードウォッチングもできます。
宿泊施設はバンクハウスやビーチキャビンと呼ばれる簡易施設があります。ケアンズから高速艇で45分です。
リザード島
(Lizard Island) (世界遺産）ケアンズの北250kmにある、グレート・バリア・リーフで最も北のリゾート島です。
ゲーム・フィッシングのメッカとして有名で、9〜11月頃に多くの釣り人が訪れます。
ケアンズから飛行機で50分です。
リザード島の地図
ケアンズから南、タウンズビルの北方まで
ショックは、セクションの極にひも状の
ダンク島
(Dunk Island) (世界遺産）ケアンズ南東140kmの島で、雨量が多く熱帯雨林が生い茂り、マングローブの林もあります。
また輝く青い羽を持つ蝶・ユリシーズが生息することでも知られています。
島の北西部のリゾートではマリンスポーツの他、乗馬やゴルフなどもできます。
ケアンズからは飛行機で45分です。 なお、島の西5kmの本土の海岸は、14kmに及ぶ砂浜が続く「ミッション・ビーチ」です。
ベダラ島
(Bedarra Island) (世界遺産）ダンク島の南8kmにある熱帯雨林に覆われた小島です。
大人の隠れ家的なリゾートといわれ、世界の著名人も訪れます。
ダンク島から船で15分ですが、リゾート宿泊者のみしか上陸できません。
ヒンチンブルック島
(Hinchinbrook Island) (世界遺産）ダンク島の南40kmにある、南北25km、東西15kmのオーストラリアの国立公園としては最大の島です。
熱帯雨林に覆われ、グレート・バリア・リーフと熱帯雨林の2つの世界遺産が重なっています。
本土とは3kmほどの水路で隔たり、マングローブの繁る湿地帯となっています。
島の周辺はジュゴンの保護区域になっているなど、島および海にさまざまな野生生物を見ることができます。
タウンズビル周辺
タウンズビル
(Townsville)ケアンズの南南東300kmに位置し、人口は16万人でケアンズよりも大きな町です。オーストラリア北部の行政の中心地です。
日本政府が最初に領事館を置いた町で、グレート・バリア・リーフ中部の観光拠点のほか、英語の留学先にも選ばれる地です。
ケアンズから国内線で1時間、車なら6時間かかります。
オーフィアス島
(Orpheus Island) (世界遺産）ヒンチンブルック島の南東20km、タウンズビルの北80kmにある島です。
南北10kmほどの細長い島で、西岸にあるリゾートは15歳未満は宿泊ができない大人のための高級リゾートです。
水上飛行機でケアンズから1時間、タウンズビルから30分です。
マグネティック島
(Magnetic Island) (世界遺産）タウンズビルの北10kmにある島です。
東西8km、南北5kmほどのサンゴでできた島で、古くから住民が住むリゾート・アイランドです。
マリン・スポーツの他、島のハイキングもできます。
タウンズビルからフェリーで行くことができます。
タウンズビルから南、ロックハンプトンの北方まで
ハミルトン島
(Hamilton Island) (世界遺産）タウンズビル南東230kmにあるグレート・バリア・リーフ最大のリゾート地です。
小さな島ですが、唯一ジェット機が発着可能な空港があります。
大きなリゾートホテルをはじめさまざまなスタイルの宿泊施設があり、レストラン、マーケット、銀行に至るまで設備が整い、タクシーも走っています。
マリンスポーツの他、コアラなどがいる動物園もあり、ヘリコプター遊覧ツアーなどのアクティビティも豊富です。
島の周辺はホイットサンデー諸島(Whitsunday Islands)と呼ばれ、74の島が集まっており、島巡りの遊覧船もあります。
ケアンズの他、ブリスベーン、シドニー、メルボルンから国内線があります。
ハミルトン島の地図 ： リゾートエリアの地図で、右が北になります。
ヘイマン島
(Hayman Island) (世界遺産）ハミルトン島の北30kmにある島で、「ロイヤル・ヘイマン」と呼ばれる最高級のリゾート・アイランドです。
贅を尽くした施設とサービス、各国の本格的な料理が味わえ、クルージングや遊覧飛行などのツアーも用意されています。
ハミルトン島から専用ボートで40分で行くことができます。
リンデマン島
(Lindeman Island) (世界遺産）ハミルトン島の南東10kmにある島です。
島の大部分が国立公園で、「地中海クラブ」が運営するバカンス村があります。
ゴルフ、テニスなども楽しむことができます。ハミルトン島から船で30分です。
ブランプトン島
(Brampton Island) (世界遺産）ハミルトン島の南東55kmにある島です。
北にあるカーリスル島(Carlisle Island)とは引き潮の時に砂州がつながります。
両島とも国立公園になっており、熱帯雨林が繁り、美しい砂浜があちこちにあります。
ブランプトン島にリゾート施設が多く、カーリスル島にはキャンプ場が多くあります。
ハミルトン島から飛行機で30分です。
ロックハンプトン周辺からグレート・バリア・リーフ南部
ロックハンプトン
(Rockhampton)タウンズビルの南東600kmにあるグレート・バリア・リーフ南部の拠点の町で、南南東520kmにはブリスベンがあります。
人口6万人弱の小さな町ですが、オーストラリアの牛肉生産の中心地となっています。町の南を南回帰線（南緯23.5度）が通っていることでも知られます。
アクセスは国内線のほか、ブリスベンやケアンズから整備された道路が通り、鉄道では寝台列車も走っています。
グレートケッペル島
(Great Keppel Island) (世界遺産）ロックハンプトンの北東40kmにある島です。
白砂の長いビーチの他、マングローブの林、山、川、砂丘などさまざまな自然の宝庫です。
ユースホステルなど比較的安い宿泊施設も多く、若者に人気の島です。
ロックハンプトンから飛行機で15分です。
ヘロン島
(Heron Island) (世界遺産）グレートケッペル島の東南東90kmにある小島です。
サンゴでできた島で、周りのリーフの美しさに定評があり、11月から4月までは海亀が産卵にやってきます。
周辺はダイビング・スポットが多くあります。
リゾート地域以外は国立公園で、厳しい自然保護がなされています。
レディ・エリオット島
(Lady Elliot Island) (世界遺産）ロックハンプトンの南東300kmにある小島で、サンゴでできた島ではグレート・バリア・リーフの最南端にあたります。
全体が国立公園で、美しい珊瑚礁が島を囲み、海亀、ジュゴンなどが生息しています。11月から3月まで海亀が産卵にやってきます。
ダイビング・スポットが多くあります。
宿泊施設は簡易的なコテージのみです。
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