ロープの結び方 登山教室Timtamのトップページに行く
イントロダクション 8の字結び(エイトノット) ブーリン結び(ポウラインノット)
テープ結び(リングベント) フィッシャーマン結び ダブルフィッシャーマン結び
インクノット(クローブヒッチ) ハーフマスト結び(イタリアンヒッチ) ガルーダヒッチ
ブルージック結び バッチマン結び カラビナバッチマン結び マッシャー結び
バタフライ結び ラビットノット 靴紐のほどけない結び方(別窓、NGの場合は再クリック)
ハーフマスト2回ひねり エイト環2回かけ 流動分散方式 マリーナヒッチ
ATC仮固定 ハーフマスト仮固定 エイト環仮固定 ビエンテ 問い合わせメール
仲間と登るロープワーク(各項目は別窓で開きます。内容がずれる場合は、一度別窓を閉じて再クリックして下さい。)
リードアンドフォロー、 合図なしのリードアンドフォロー【解説,合図について】、 トップロープ(基本,フリーの岩場)、 懸垂下降、 ビレーポイント作り、 ダブルロープ、 A1クライミング【アブミ,関連写真】、 フリークライミングのロープワーク、 沢登りのロープワーク【ビレー,渡渉@,渡渉A,滝の登攀,ゴルジュ,プロテクション】、雪山のロープワーク
初心者等を支援するロープワーク(各項目� ��別窓で開きます。〃)
ロープフィックス(沢登り型、ガイド型)、 単独登攀、 ショートロープ【ショートロープ研修,コンテニアスクライミング】、 プレクリップ【解説,プレクリップマシン】、 単独クライミングトレーニング、
傷病者等を救助するロープワーク(各項目は別窓で開きます。〃)
自己脱出(=ロープ登り)&降り、 懸垂下降アドバンス【傷病者への近づき方,ロープを投げない方法,登り返し,仮固定各種(エイト環,ATC,ハーフマスト)、懸垂救助】、 ハーネスを作る、 人の背負い方、 ツエルトタンカ、 つりあげシステム、 ビレーヤーのテンション解除、 流星法
デモンストレーションのロープワーク(各項目は別窓で開きます。〃)
緩斜面救助、 結び目通過、 ロープ割り懸垂、 チロリアンブリッジ、
各ノート(ロープワークについての記載があります。別窓で開きます。)
岩登りノート 沢登りノート 雪山登山ノート 遭難対策ノート
登山者のためのロープワーク検定:ビレーヤーズグレード(各項目は別窓で開きます。〃)
ロープワーク検定のページ 【日和田山の岩場編,鷹取山の岩場編】
イントロダクション
ホビー14の生産は、時を止めなかった
@出来れば、Timtamの岩登り教室('奥武蔵・日和田山の岩場'か'追浜・鷹取山の岩場')に参加してロープワークを学んで下さい。Timtamの岩登り教室では初歩から段階的に岩登りを学んでいただくなかで「ロープワークが出来て、ロープを持って山に出かけて行ける登山者」の育成を目指しています。岩登りの用具はレンタルします。運動しやすい服装と講習費と交通費とお弁当(途中でコンビニに寄れます)を用意して来て下さい。くわしくは講習会の予定のページをごらん下さい。
@ロープワークは間違えると非常に危険です。セルフビレー(自己確保)の意味が明確に理解出来ていなかったり、セルフビレーのセットに習熟していないならロープを使うべきではないと提唱します。
@極端な言い方をすれば、8の字結び(=エイトノット)とインクノット(=クローブヒッチ)とオートブロック(ブルージックやマッシャーなどスリングを太いロープにからみつけるヒッチの総称)とハーフマスト(=イタリアンヒッチ)だけで、山登りのロープワーク(orザイル操作)は全て可能です。結び方よりも、その使い方の習熟が大切です。一箇所のロープワークで10分ロスタイムが出れば、10箇所では100分(2時間)の遅れにつながります。
@結び目からロープの末端までの長さはロープの径の10倍以上、直径8mmのロープなら8cm出すと良い言われていますが、止め結びを施して万全を期してください(ブーリン結びの完成図その4などの写真をごらん下さい)。懸垂下降で2本のロープを普通のノット(フューラー結ぶ)やエイトノットでつなぐ場合は結び目からロープ末端までの長さは1メートル近く出して下さい。
@英語では、「ノット」はカラビナや棒などの対象物がなくても自分自身で完結している結び、「ヒッチ」はカラビナや棒などの対象物と共に成り立つ結び(ひっかけ)、「ベンド」はロープとロープを連結する結び(つなぎ)を示しています。
@2011年現在、結び方を動画で見れるサイトがいくつかありますので結び名で検索してみて下さい。
Timtamで使うロープの結び方
・テープ結び(リングベント)
岩登りや沢登りに出かける時には1.5m長、15mm幅のテープを輪にしたスリングを5本、3m長、30mm以上幅のテープを輪にしたスリングを1本、ついでに1.6m長、6mm径のロープを輪にしたスリングを5本持って行くのを基本にし、ルートによってその数を増減します。テープを輪にしてスリングを作る時にテープ結びを使います。ロープを輪にする時はダブルフィッシャーマン結び(シングルフィッシャーマン結びよりは念のためということでダブルを使う人が多い)を使います。
・8の字結び(エイトノット)
結びやすくほどけにくい、ショックに強くそれがかかってもほどけやすい。パートナーが見て結べているかチェックしやすい、初心者が覚えやすい、などの利点から、ザイルをハーネスに連結する結びの主流になっています。ちなみにハーネスに連結する時におしゃべりなどしないで真剣に、登攀開始前にパートナーの結びを確認しあうといった慎重さが必要です。
・ブーリン結び(ポウラインノット)
結びやすくほどけにくい、ショックに強くそれがかかってもほどけやすい(1000Kgの静加重をかけて実験したところ、8の字結びでは解くのに数分かかるほど締まり固まってしまったが、ブーリン結びはすぐに解けた)。早く結べる、暗い所でも結べる、輪の大きさの調整が簡単、というように大変すぐれているのでキングオブノットと呼ばれるほどです。ただし、止め結びをブーリン結びにくっつけて(結びどうしが離れないように)作り2つの結びを協力させないと解けてしまう可能性があります。また初心者が覚えにくいし、緩むとスッポ抜けるようにはずれる、などの欠点があるため現在はあまり使われなくなったようです。欠点を知って使えば大変便利で有用な結びです(フリークライミングの中級者以上の人がかなり使� ��ています)。
taxidermityを行うことを学ぶ
・インクノット(グラブヒッチ)
ノットという結びはロープだけで結ぶ結び、ヒッチはなにかに引っ掛けてとめる結び、ベンドは繋ぐ結び・・・昔、インクの瓶の口にひもが結んであって、その結び方だからインクノット(本当はインクヒッチと呼ばれるべきだったのだが)というのだそうです。結びの位置をそれを解かずに自由に動かせるのと、ひっかける対象(主にカラビナ)を抜けばマジックのようにサットほどけてしまうという特徴があります。セルフビレー(自己確保)をセットするときに使われています。片手で結ぶクラブヒッチがありますが、まずは下図の両手で結ぶ方法が確実に出来るようにするのが良いでしょう。
・フィッシャーマン結び
テープ結びのところを参照して下さい。
・ダブルフィッシャーマン結び
ロープスリングを作るときに使います。2本のザイルを連結して懸垂する時に使う結び方として使う人も多いです。ダブルフィッシャーマン結びの左右に止め結びを作るぐらいの慎重さがあって良いです。
・ブルージック結び(フリックションヒッチその1)
テンションのかかったザイルから脱出したり、ザイルを登る自己脱出、フィックスされたにブルージックで登るなど、用途は多用です。まず初めに習熟すべき結びは8の字結びとインクノットとブルージック結びの3つです。ブルージック結び、バッチマン結び、マッシャー結びなどは総称してフリクションヒッチといいます。一回だけ回したブルージックはカウヒッチとかタイオフとか呼ばれています。
・バッチマン結び(フリックションヒッチその2)
ブルージック結びと用途は同じです。ブルージック結びは片手でも出来ますがバッチマン結びはそうはいきません。ですが、早く作れる、結びが効くのに方向性があってそれを利用出来る、カラビナバッチマンに発展させられるといった利点があります。左をマッシャ―、右をクレムハイストと言う人が多いです(2011年1月現在)。
・カラビナバッチマン結び(フリックションヒッチその3)
ザイルにカラビナを添わせて、スリングで巻き付けバッチマン結びにします。カラビナを持ってザイル上をスライド出来るので便利です。
・ハーフマスト結び(イタリアンヒッチ)
@エイト環やATCを落としたなんて時にこれが有効です。しかし長いピッチのビレーや懸垂に使うとザイルは激しくキンクします。
@仮固定しやすく決めた位置にピタリと止められます(夏山サバイバル訓練の項をごらん下さい)。
@引き手側のロープがカラビナのゲート側に来ないように作ります。
@使用するのは写真にあるようなHMTカラビナ(:ハーフマスト専用カラビナ)が望ましいです。
@HMTカラビナはネジ式安全環よりバネ式安全環の方がトラブルが少ないです。
・バタフライ結び(バタフライノット)
@輪の大きさ(髭の長さ)をコントロールすることが簡単にできます。
@リング荷重(結びを開く方向の荷重)用なので、リング荷重がかかる場合に安心感があります。
@強いテンションがかかっても解きやすいです(エイトノットより断然ほどきやすい)。
@一本のロープで三人が登る場合中間者のハーネスの連結用に昔は使われていました(現在はエイトノットで連結)。
@ガイドがショートロープで二人以上の人を引っ張る場合にメインロープからの髭出し部分を作って中間者のハーネスと連結するのに使います(エイトノットでも同じことが出来ます)。
@悪場のトラバースなどでロープをフィックスす る場合に中間支点との連結に使用します(エイトノットでも同じことが出来ます、長さの調節がいらないならクラブヒッチの方が便利です)。
・流星法
張り渡したザイルにカラビナをかけ荷物をつるします。さらに補助ロープを先のカラビナの左からと右から結び双方向に動かせるようにして荷物を運びます。川の対岸などに多量の荷物を渡す時に使います。
・流動分散方式
・フリークライミングのルートの終了点として整備されている支点にトップロープをかける場合に限って、その終了点を保護する目的で流動分散を使って下さい。それ以外の場合は流動分散は使わないで下さい。
・流動分散は複数の支点に均等に加重されるので支点にかかる負担を減らすことが出来ます。複数の支点にカラビナをかけ、さらにスリングをかけスリングの上部を1回ねじって下部とともにゲートの向きを変えた2個のカラビナ(安全環つきカラビナであってももう1つノーマルカラビナを加えて2個にする)をかけて固定します。角度が大きく開かないようにセットします(60度以上に開くと支点が1つのときより大きな加重がかかる)。
・流� ��分散はセットを間違えると一方の支点が壊れた場合に全てがこわれて重大な事故につながります。また、正しくセットされていても、支点が壊れた場合に流動部分の長さだけ墜落するので、その衝撃は流動分散を使わずに複数の支点から個々にスリングで結ぶ場合よりずっと大きくなってしまいます(ハンマー効果or衝撃荷重)。
・流動分散を使う場合には以下の方法を行ってハンマー効果が起きないようにして下さい。
@他の支点とさらに連結してバックアップを施す。
A流動支点付近を別のスリングで編むか、スリングをぐるぐる巻きにしてしばる。
B180cm程度の長いスリングを用いて流動分散を施し、位置を決めたら流動支点付近でノットorエイトノットで結んで固定分散に移行する。・ハンガーボルト(電動ドリルで穴を開け、レンチで締め付けるタイプ)はもろい岩が相手でなければ、2本あれば大丈夫だと思いますが、それでもバックアップがほしいです。リングボルトやRCCボルト(ジャンピングつまりタガネをハンマーでたたいて穴を開けボルトを叩き込むタイプ)は1〜2本では信用しない、3〜4本でも不安です。残置ハーケンの場合は効いているかどうか経験でわかるものですが不安な場合はピンチェック(ハンマーで叩いてハーケン打ち込み後半のキンキン音が出れば効いている)をしてから使ってほしいです。ハーケンはリングボルトよりは効いているかどうかが見た感じに一致しますが、それでも、1〜2本では信用しないようにして下さい。
・トップロープの支点を作る一般的な方法は流動分散でなくて「複数の支点から個々に独立したスリングで安全環付カラビナと結ぶ」方法です。その複数の支点から個々に独立したスリングをセットする方法ではそれぞれのスリングに加重を均等にかからずにたるんだスリングが出来てしまいがちです。たるんだスリングはカラビナに巻きつけたり8の字結びを施すなどの方法で長さを調節して下さい。
60度以内(下一番左の図上の文字)、インクノット(下一番右の図中央付近の文字)
マッシャー結び(フリックションヒッチその4)
ブルージック結びと用途は同じです。ブルージック結びは双方向に効きますが、マッシャー結びには方向性があって一方向にしか効きません。つりあげシステムを作る時に使います。
・ハーフマスト2回ひねり
垂直な岩場で、人を背負って懸垂下降する時にかかる大きな加重に対して、十分なブレーキをかけることが出来ます。 救助訓練Aのページをごらん下さい。
・エイト環2回かけ
@ハーフマスト2回ひねりと同様です。人を背負って懸垂下降する時にかかる大きな加重に対応出来ます。
@小さなエイト環では2回かけはできません(小さなエイト環は使い勝手が悪い点が他にもいくつかあるので一般的な大きさのエイト環にしましょう)。@普通に1回かけにしたエイト環からスリングを出してハイネスに連結(腰から離れて高い位置にエイト環が来る)し、制動側のロープをハーネスにかけたカラビナにかけて折り返し、さらにエイト環側のからびなにかけて折り返しZ形(ロープが行って帰ってする)にロープを流す方法がシンプルで使いやすい(ただし宙吊り状態の怪我人を救助する場合はエイト環2回かけを使用すること)。� �助訓練Aの項をごらん下さい。
・ガルーダヒッチ
30Kg程度以下の加重でないとザイルは動きません。つりあげシステムを作れる時に使います。軽い荷物の荷揚げには便利です。
・ビエンテとその解除
ルベルソーキューブなどのセカンドの墜落を自動的に止めるタイプの確保器の代用として使います。解除とロープの繰り出しをスムーズに行うことは難しいので、沢登りには向きません(セカンドが墜落して水流に入った場合に危険)。
・ラビットノット
@鎖場や固定ロープとラビットの輪の2か所にかけたカラビナで連結し、支点(アンカー)の所で一つずつカラビナをかけかえる。
@2つの支点とメインロープをスリングを使わないで半流動分散で結ぶことが出来る。
@ラビットの片側の支点が壊れると、結びがすっぽ抜けてしまうので、結びの末端に必ず止め結びを施すこと。
ATC仮固定(マリーナヒッチ応用)
@トップの墜落をATCを使ったボデービレーで止めた後、ビレーヤーは仮固定により両手をフリーに出来ます。
@テンションがかかった後、フリーに使える方の手でカラビナをビレーループに一枚追加します(これでビレーループにかかるカラビナはHMTカラビナとノーマルカラビナの2枚になります)。
@テンションを支える引き手側のロープをそのノーマルカラビナにかけて折り返しATCの上直近のトップ側のロープに(又はATC下のあごヒモ丈のワイアーの所に)数回巻き付け、巻きがほどけないように巻きの頭を、2本の懸垂用ロープの間に挟み込んでから、適当な所にカラビナで止めて出来上がりです(大きなテンションがかかる場合は少し回� ��してしまう欠点有り)。
@マリーナヒッチを使わずにハーフマスト仮固定(1つ下の項)のように縛ってしまう方法もあります(解除しにくい可能性有)。松浦寿治 2005/02/26発表
マリーナヒッチ
波の荒い時に船を桟橋に停めることに使われたのでマリーナヒッチと呼ぶようです。テンションのかかった
状態で解除できるので、ビレーヤーの脱出やロープの結び目通過などに使われます。
・ハーフマスト仮固定
*AとBをカラビナで連結する。仮固定をほどき、二人分の体重をかけての懸垂下降に移行する場合は大きなテンションで解除出来なる可能性がある。その場合はロープをくぐらせて縛らないで、ロープを巻きつけるだけにし、懸垂用の2本のロープの間に挟み込んで、カラビナでとめる方法が良い。
・エイト環仮固定
*Aの部分にカラビナをかけて止める。仮固定をほどき、二人分の体重をかけての懸垂下降に移行する場合は大きなテンションで解除出来なる可能性がある。その場合はロープをくぐらせて縛らないで、ロープを巻きつけるだけにし、懸垂用の2本のロープの間に挟み込んで、カラビナでとめる方法が良い。
0 件のコメント:
コメントを投稿